分数ってなに?子どもにわかりやすく教えた我が家の方法

こんにちは、二児の父ぽよみです。

上の息子が、公文でそろそろ「分数」に入るところまで進んできました。

分数といえば、「1/2」「3/4」など記号のように見えますが、
実は“割ること”“分けること”を表しているだけの、とても身近な考え方。
ところが、いざ計算に入ると「分数の足し算の時、なぜ分母は足さないの?」「なんで分子だけ足すの?」(例:1/3 + 1/3 = 2/3)と、
子どもたちが不思議がる場面がよくあります。

それは、分数が「何を表しているか」イメージできていないからなんですよね。
単なる数字の操作として覚えてしまうと、意味がつかめずに混乱してしまいます。

だからこそ、計算に入る前に「分数の正体」をしっかり体感しておくことが大切。
今回は、公文に入る前のタイミングで我が家が行った「分数の教え方」を紹介します。

 

「分ける」から始める

まず息子に聞きました。
「ケーキを2人で分けたら、ひとりどれくらい食べられる?」
「半分!」と回答。
「そう、その“半分”が、分数の『2分の1』なんだよ」と伝えました。

 

 

ここで必ず伝えたいのが、
分数は“同じ大きさで”分けることが大事」という点です。

ケーキを2人で分けても、片方が大きくてもう片方が小さかったら、それは“2分の1”ではありません。
“全く同じ大きさ”に分けてこそ、「2分の1」になります。
この「同じ大きさで分ける」という意識が、後々の「分母を足さない理由」にもつながっていきます。

 

絵で考える「分け方」

絵を描きながら他の場合でも考えました。
「ケーキを2人で分けたら?」「3人なら?」「4人なら?」と話しながら線を引きます。

 

 

ここで「どの分け方が一番大きい?」と聞くと、
「1/2がいちばん大きい!」と回答。
分母が小さいほど1つ分が大きいことが理解できました。

 

分母と分子の意味を伝える

次に、「分母」と「分子」という言葉も軽く紹介しました。

分母は「全体をいくつに分けたか」、
分子は「そのうちいくつ分を取ったか」。

たとえばケーキを4つに分けて、2つ食べたら「4分の2」。
絵を描いて見せると「4分の2 は 2分の1と同じ大きさだね」と理解できました。

ここまでくると、「なぜ分母は足さないのか」も少しずつ分かってきます。
分母は“分け方”そのものを示すので、勝手に変える(足す)ことはできない
「同じ大きさで分けたうちのいくつ分」を数えているから、
足し算では分母はそのまま、分子だけを足す――。
そう説明すると、息子も理解できていたようです。

 

まとめ:分数は「同じ大きさを分ける」ことから

分数を教えるとき、計算の前に「意味」をつかむことが大切。
「分ける」「比べる」「同じ大きさを確かめる」――
こうした体験が、分数の基礎をつくります。

息子も、分母を足さない理由を“計算のルール”としてではなく、
「同じ大きさで分けてるから」という“意味”で理解できるようになりました。

これからの算数でも、「数字の操作」ではなく「考えのイメージ」として学んでいってほしいなと思います。