娘が読書をしている間、私は「無」になり娘の椅子になる

こんにちは、二児の父ぽよみです。

年長の娘は、かなりの読書好きだ。
ひとたびスイッチが入ると、1時間以上、黙々と本を読み続ける。

ただ、さすがにずっと同じ場所に座っていると姿勢がつらくなるのか、
途中で何度か座る場所を変える。
床に座ったり、ソファに移動したり、クッションを使ったり。

図書館などで読書をしていると私の膝の上に座ることが多い。

 

ここで重要なのは、
せっかく乗っている読書スイッチを絶対に切らしてはいけないということ。

 

私は娘が膝の上で本を開いた瞬間、覚悟を決める。
――よし、今日も娘の椅子になろう。

 

両腕で娘をそっとホールドし、
膝の上からずり落ちないように支える。
娘が「ここに肘を置きたいな」「本を少し乗せたいな」と
無言で訴えてきたら、
気づかれない程度に、そっと腕の位置を調整する。

椅子(私)は、基本的に動かない。
くしゃみも我慢するし、スマホにも手を伸ばさない。
ただ、静かに、無になる。

 

娘がページをめくる音と、
たまに聞こえる小さな息づかいを感じながら、
私は「快適な椅子」であり続ける。

娘が満足して本を閉じるまで、私の役目は終わらない。

 

きっと、数年後には
「重い」「暑い」「狭い」と言われて
もう座ってくれなくなる日が来る。

 

だから今日も、
娘が読書を終えるその瞬間まで、私は無となり、娘専用の椅子になる。