こんにちは、二児の父ぽよみです。
子どもの勉強を見ていると、「今日は集中しているな」という日もあれば、「まったくやる気が出ない」という日もありますよね。
親としては「机に向かってほしい」「宿題だけでも終わらせてほしい」と思うものの、毎日同じ場所・同じ雰囲気で勉強を続けるのは、子どもにとってもなかなか大変です。
そんな時に役立つのが、「複数の勉強環境を持つ」という考え方です。
勉強をする場所の選択肢をいくつか用意しておくことで、気分転換になったり、集中力が続いたりと、学びを前向きに進めやすくなります。
今回は、我が家や周囲の家庭の実例も交えながら、子どもの学びを支える環境づくりについて紹介します。
① 塾の自習室 〜刺激を受けながら集中できる空間〜
塾に通い出した子どもであれば、「塾の自習室」を学習環境のひとつとして活用するのがおすすめです。
塾は単に授業を受ける場ではなく、「自主的に学ぶ力」を育てる場所でもあります。家ではどうしても誘惑が多く、集中できない子どもでも、周囲の生徒が静かに勉強している環境に入ると自然とスイッチが入ることがあります。
私自身も学生時代、幼馴染と同じ塾に通っていました。
お互いがよきライバルであり、時には支え合う存在でもありました。
テスト前になると放課後に塾の自習室へ行き、遅くまで勉強していたのを今でも覚えています。
「一緒に頑張る仲間がいる」というだけで、家での学習が苦痛に感じることも、塾では不思議と前向きに取り組めたものです。
塾の自習室の良いところは、先生に質問できる環境があること。
自宅で分からない問題に出会うと手が止まってしまいがちですが、塾ならその場で解決できます。
こうした小さな「つまずきの解消」が、勉強のモチベーションを維持するポイントになります。
② 祖父母の家 〜安心感とちょうどいい緊張感〜
我が家の場合、祖父母の家が徒歩圏内にあります。
息子は小学校の帰りに祖父母の家に寄り、宿題を済ませてから帰ってくることもよくあります。
祖父母の家は「家とは違うけれど、落ち着ける場所」。
見守られている安心感がある一方で、親とは違う大人の目があるので、少しの緊張感もあるようです。
祖父母にとっても、「孫が宿題をしている姿を見られる」というのは嬉しい時間。
「この漢字もう覚えたの?」「この計算、早くなったね」と声をかけてもらえることで、子どもも誇らしげな表情を見せます。
親以外の大人から褒められる経験は、子どもの自己肯定感を育てる大切な機会でもあります。
「今日はおばあちゃんの家で宿題する!」と自分から言う日もあり、環境を変えることで自然に学習習慣が定着していきます。
③ 学童 〜日常の中で自然に学びを取り入れる〜
共働き家庭では、多くの子どもが学童に通っています。
学童では放課後に学校の宿題を済ませる時間を設けてくれるところも多く、家庭での学習負担を軽減できる点が魅力です。
また、夏休みや冬休みといった長期休暇の時期には、ドリルや自主学習の時間を取ってくれる場合もあります。
「学童で宿題を終わらせて帰ってくる」というサイクルができると、家庭では親子の時間をゆっくり過ごせるようになります。
長期休暇中は、学童の学習時間をうまく活用するのもおすすめです。
ドリルを1冊持たせたり、苦手な分野を中心に進めるように声かけしたりすることで、夏休み明けの学力維持にもつながります。
④ 図書館やフリースペース 〜静かな空間で気持ちを整える〜
図書館は、誰でも利用できる最高の学習空間です。
家とは違う静かな空気の中に身を置くと、それだけで集中できるという子も少なくありません。
また、商業施設の一角にある「ちょっとしたフリースペース」も侮れません。
休日に親と買い物に来た際、少し時間を作って子どもとテーブルでドリルを進めたり、本を読んだりする。
短時間でも「外で集中して取り組む」経験を積むことで、勉強への抵抗感が薄れます。
環境を変えることで、学ぶ意欲が続く
子どもが勉強を続けるうえで大切なのは、「勉強を習慣にすること」。
そのためには、「毎日同じ机で」「同じ時間に」というルールよりも、状況や気分に合わせて柔軟に環境を変えることのほうが、結果的に続きやすいのかもしれません。
「今日は塾で」「明日はおばあちゃんの家で」「休日は図書館で」――。
場所が変わるだけで、気持ちもリセットされ、同じ勉強でも新鮮な気持ちで取り組めます。
親が「どこで勉強してもいいよ」と環境の選択肢を広げてあげることが、子どもの自主性を育てる第一歩にもなります。
環境を変えることで、子どもが自分なりのリズムを見つけ、勉強を前向きに楽しめるようになる。
そんな学びのスタイルを、家庭でも育てていきたいですね。