こんにちは、二児の父ぽよみです。
「免疫力」を高める──医療や栄養の観点でも重要視されるこの言葉は、実は“日々の遊び”によっても育てられると私は思っています。子どもが病気にかかりにくい体を育むために、わが家で意識しているのが、「公園での遊び」を通じた免疫づくりです。
本稿では、
- なぜ公園遊びが免疫力アップにつながるのか
- 泥遊びや転倒など、“ケガも学び”と考える理由
- 暑い・寒いを恐れず外へ出る習慣
をテーマにお話しします。
なぜ公園遊びが「免疫づくり」になるのか
まず、「免疫」とは、体がウイルスや細菌、異物に抵抗し、病気を防ぐシステムのこと。これがしっかり機能していれば、たとえ病原体に触れても重症化しにくくなります。
では、どうすれば免疫が育つのか?
栄養、睡眠、ストレスコントロールと並んで大切なのが、適度な“外的刺激” です。
公園での遊びは、子どもにとってその刺激の宝庫。
土・草・木々・虫・風・日光──自然のなかで全身を動かすことで、皮膚や呼吸を通じて外界に触れ、体が少しずつ“環境に慣れる”練習をしています。
さらに、走る・登る・跳ねるといった運動は血流を促し、免疫細胞の通り道であるリンパの流れを活性化します。つまり、「動くこと」は単に筋肉を鍛えるだけでなく、「免疫を育てる」ことにもつながっているのです。
また、公園遊びは心のストレス発散にもなります。屋外での開放感、友だちとの笑い声、風や光を感じる時間が、子どもの心をリラックスさせてくれます。ストレスが減ると免疫機能が下がりにくくなる──これは大人にも通じることですね。
泥遊び? どんどんやりなさい
「泥で汚れる」「服が大変」と思ってしまう気持ち、親としてよく分かります。
でも私は、泥遊びは最高の“免疫トレーニング”だと考えています。
泥の中には、目に見えない多様な微生物が存在します。それらに少しずつ触れることで、子どもの体は“外の世界”に対して慣れていく。これが免疫の経験値を増やすことにつながります。
もちろん、排水の泥やゴミの混じった場所などは避けるべきですが、安全な公園の砂場や土の上で思い切り遊ぶのは大歓迎です。
泥だらけになっても、帰ったら石けんで手を洗えばいいだけ。
その「遊ぶ→汚れる→洗う」の流れ自体が、生活習慣を学ぶいい機会になります。
また、泥で形を作ったり、水を混ぜたり、感触を確かめたり──五感をフルに使った遊びは、脳や感性の発達にも良い影響を与えます。
親の目線では「洗濯が大変」ですが、その少しの手間が、子どもの丈夫な体を作る投資だと思うと、少し気が楽になります。
こけてすりむいた? 骨折してなければ OK
公園で遊んでいると、転んだり、ひざをすりむいたりすることもあります。
私も最初は「かわいそう」と思いましたが、今では「そのくらいなら大丈夫」と構えるようになりました。
小さなケガは、体の免疫システムが実際に働くチャンスです。
傷がつくと免疫細胞が集まり、修復と防御を行います。これもまた、体が「自分を守る」練習をしている証拠。
もちろん、深い傷や骨折のような場合は医療機関の助けが必要ですが、軽いすり傷や打ち身程度なら、少し見守ってあげる勇気も大切です。
転んで泣いて、立ち上がってまた遊ぶ──この繰り返しが、子どもの“回復力”を育てていくのだと思います。
暑い? 寒い? とりあえず公園行くぞ
「今日は暑いから…」「寒いから…」と、天気を理由に出かけない日もあります。
でも私は、なるべく季節に体を慣らすことを大事にしています。
暑い日は、こまめな水分補給と日陰の確保を意識。体が汗をかく経験もまた、体温調整機能を育てます。
寒い日は、動きやすい服でしっかり防寒し、走って温まることを意識します。
体が「季節の変化」に対応できる力こそ、免疫を支える土台だと感じています。
ある冬の日のこと
ある冬の日、めずらしく雪が吹雪いてとても寒い日がありました。
私と子どもたちは「せっかく雪が降ったし、ちょっと外で遊ぼう!」と意気込んで、雪山に行くときのような防寒着を着込み、その日もいつもの公園へ出かけました。
最初は元気いっぱいに雪の中で遊び、白い息を吐きながら笑い声を上げていましたが、やがて吹雪が強まり、手も頬もかじかんできました。
そこで私たちは、公園の遊具の中に入って吹雪をよけながら、「誰か来るかな?」としばらく待つことに。
30分ほど経っても、誰も来ません。
「パパ、今日ほかの子こないね」と子どもが言い、私は「そうだねぇ」と笑いながら手をこすり合わせました。
結局その日はさすがに寒すぎて、帰ることに。
帰宅後、妻に「誰も来なかったよ」と話すと、「あたりまえです」と笑われました。
――何事もほどほどが大事ですね。
外遊びは素晴らしいけれど、無理をしすぎず、自然の厳しさを知るのもまた学びのひとつ。
“季節を感じながら、できる範囲で体を動かす”――これが、わが家の公園ルールです。
おわりに
免疫は、生まれつきだけでなく“日々の体験”で育つ力です。
泥にまみれ、転び、風を感じ、季節を肌で覚える。
その積み重ねが、病気に負けないしなやかな体をつくってくれます。
もちろん、病気やけがには適切に対処することが前提です。
でも、少しの勇気をもって「遊びに行こう」と背中を押し、「過保護すぎない見守り」を続けることが、子どもたちの最大の防御力を育てるのではないでしょうか。
関連記事