マイペースすぎる娘との時間

こんにちは、二児の父ぽよみです。

私と妻は、どちらかというと「せっかち」な方です。時間をきっちり守りたいし、無駄な時間があると落ち着かなくなってしまいます。家の中でも「さっと終わらせて次へ進みたい」という気持ちが強く、つい段取り優先で動いてしまいます。

上の子である息子も、どちらかというとその性格を受け継いでいるように見えます。わが家では「ゲームをしたりYouTubeを見るには学校の宿題や家庭学習を終えてから」というルールがあります。息子は晩ごはん・お風呂・勉強をテキパキとこなし、「早く終わればそのぶんゲームができてYouTubeが見れる」という考えで動くのです。

ところが、年長の娘は家族の中でただ一人、まったく違うリズムを持っています。

 

食事も朝の支度もゆったり

例えば晩ごはん。息子が「ごちそうさま」と言って食器を片づけ、私たち夫婦も食べ終えているころ、娘はまだほとんど食べていないことが珍しくありません。
「早く食べてね」と声をかけても、「はいはーい」と返すだけで、箸を動かす手はゆったり。話しかければおしゃべりに夢中になり、食べる手が止まってしまいます。他の家族の行動が気になれば席を立ち、何も言わなければ1時間半かかることもあります。

平日の朝も同じです。私と妻は出勤前の限られた時間を効率的に使おうとしていますし、息子も出発時間を意識して準備を進めます。
ところが娘は、出発の10分前になってもパジャマのまま絵本を読んでいたり、ソファで寝転んでおしゃべりを続けていたりすることがあります。着替えも歯磨きも終わっていない状態で、こちらが「もう出る時間だよ!」と声をかけても、「うん、わかってるよ」と答えるだけ。手はなかなか動きません。

 

とにかくおしゃべり、そして常時ふざける

娘の特徴は、何と言っても「よく喋る」ことです。食事中も朝の支度中も、思いついたことを次々に話しかけてきます。昨日の保育園の出来事、見たテレビの感想、読んだ絵本の話……話題はどんどん広がっていきます。
しかも娘は、ほぼ常時ふざけています。歌って踊り出したり、変顔をして家族の反応を楽しんだり。こちらが「早くして」と言えば言うほど、面白い返事をひねり出そうとして、ますます時間がかかるのです。
息子が集中して宿題を終わらせている横で、娘が延々とおしゃべりとおふざけを繰り返している光景は、わが家ではおなじみの風景です。

 

バスタオル2枚の乾燥作戦

そんな娘らしさは、お風呂上がりにも表れます。
ある日、風呂上りに1枚目のバスタオルを床に敷き、2枚目のバスタオルを体に巻いたまま、1枚目の上にごろん。
「何してるの?」と聞くと、「体を乾かしてるの」と真顔で答えます。
公園でたくさん遊んだ日などは、そのまま寝てしまうことも。
大人から見ると「なぜそうなる?」と思う行動も、娘にとっては自然なようです。

 

兄妹を比べないからこそ言わない言葉

ここまで違うと、兄妹を比べること自体が意味を持たなくなります。
「上の子はできるのに、なぜできないの?」という言葉は、私たちの口から自然と出てきません。あまりにも性格が違うため、そもそも同じ基準で測ることができないのです。
息子は効率よく動くことで自分の楽しみを確保し、娘は自分のペースとおしゃべり、そしておふざけを大切にしています。どちらもその子らしい生き方であり、どちらも大切にしたい個性です。

 

それぞれの時間を大切に

もうすぐ娘も小学生になります。少しずつ時間を意識する必要は出てくるでしょう。けれど、このマイペースさやおしゃべり好き、常時ふざける明るさは、きっとそのまま成長していくと思います。
私と妻はつい「早くして」と言ってしまいますが、同時に娘のリズムを尊重する気持ちも持ち続けたいと考えています。

息子のテキパキした行動も、娘のゆったりした時間も、どちらもわが家にとってかけがえのない宝物です。